Education教育・新人レポート

新人看護師の成長 No.6 「入職して6カ月、新人看護師の成長した姿」
新人看護師の成長 No.6 「入職して6カ月、新人看護師の成長した姿」

 

皆さんこんにちは。昭和大学藤が丘病院看護部です。大きな台風が過ぎ、朝晩は肌寒く感じる今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私は帰宅時の鈴虫の鳴き声に癒されています。

                                                                                                                                                                          
 

さて、今回のテーマは入職して6カ月が過ぎた新人看護師にインタビューし、成長した姿をお伝えします。今回は整形外科病棟のSさんにこの6カ月間を振り返っていただきました。

Q、整形外科病棟は希望ですか?

A、「はい、高校生時代、怪我をして1ヶ月くらい整形外科病棟に入院していました。初めての大怪我で不安いっぱいだった私に寄り添ってくれた看護師さんがいて、その人に憧れて整形外科の看護師になりたいと思いました。」

Q、整形外科では特殊な器械の取り扱いもあり、覚えることが多くて大変そうですが、どのように学習していますか?

A、「整形外科での特殊な器械や、症例数が少ない疾患、手術では、なかなか経験できない技術もあるので、先輩に依頼して演習を行ったり、実践できるよう、自分の担当患者さん以外でも、先輩に声をかけて積極的に経験を積んでいます。手術を目的に入院してくる患者さんが多いので、術後の全身管理や、日常生活動作拡大のためのリハビリを、病棟でも毎日行っています。写真はCPMという器械で、膝の手術をした人が関節可動域を拡大する目的で使用します。結構大きくて重たいです。」

CPMの点検をし、患者さんのところへ向かいます。 

「昨日は90度でしたね。いかがでしたか?」と患者さんの状態を確認し、器械のセッティングを行います。

Q、これまでにやりがいや達成感を得られたことはありますか?

A、「術後リハビリを行って、最初は車椅子に移乗するのもやっとだった患者さんが、歩行器や杖を使って一人で歩く姿を見たとき、わたしも頑張ろうと元気をもらいます。」

Q、プリセプターはどのような支援をしてくれましたか?

A、「わたしが落ち込んでいるときはすぐに声をかけてくれたり、お手紙をくれたり、半年間本当に私の心の支えでした。10月からはフォローが外れるので本当に寂しいです。」

夜勤明けのSさんとプリセプター 夜勤明けでも笑顔が素敵です!

Q、今後の目標はありますか?

A、「今後は、患者さんの受け持ちやできる事も増えると思います。その分責任も大きくなり、まだまだ不安なことはたくさんあります。でも焦らず確実に知識・技術を身につけていきたいです。」

Q、最後に、半年間を振り返り、入職時の自分にひとこと。

A、「念願の整形外科病棟に配属され、毎日ワクワクで出勤していました。でも実際に働いてみるとギャップも大きくて、ちょっと苦しい思いをしましたが、今は毎日楽しくお仕事できています。半年前の自分に一声かけるとしたら、『張り切りすぎるな。』と言いたいです。」

 

病棟では生き生きとした印象のSさん、希望の部署に入職し、自らプレッシャーをかけてしまっていたのかもしれません。ナースコールPHSに即座に対応する姿を見て、とても頼もしく感じましたが、その裏には努力や苦労があり、乗り越えたからこその笑顔であると感じました。今後も無理をせず、チームメンバーの支援を受けながら成長していってほしいと思います。

~新人看護師の成長度について~

 

9月、当院ではクリニカルラダーの初回評価を実施しました。新人看護師はクリニカルラダーⅠの習得を達成目標としています。このクリニカルラダーを基に研修とOJTを実践し、現在8割が終了しました。現在、実践でのラダー評価は3~6割の達成状況です。徐々に担当患者さんが4人から6人へと増え、その中で多くの事を実践し学んでいます。今回の初回評価で、新人看護師自身が課題に気づき、自己の課題と向き合い、目標達成に向けて知識・技術習得ができるよう、部署教育担当と共にサポートしていきたいと思います。

それでは次回も、研修の様子と、新人看護師の成長をお伝えします。