こんにちは。
烏山病院での新しい取り組みについてご紹介させていただきます。
当院では、2026年4月よりNST(栄養サポートチーム)回診を開始しました。
NST(栄養サポートチーム)は、低栄養の予防・改善を目的に、さまざまな職種が連携して患者さん一人ひとりに適した栄養管理や食事支援を行う医療チームです。
昨年度はカンファレンスのみを実施していましたが、今年度からは毎週火曜日ベッドサイドに訪問し、患者さんから直接お話を伺いながら栄養に関する支援を行っています。
「精神科でNSTが必要なの?」 と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、精神症状の影響で十分に食事が摂れていなかった方や、アルコール依存症などにより食事を摂らずアルコールだけを飲み続けていた方が入院されることがあります。
このような場合、入院後に食事を再開することで、「リフィーディング症候群」のリスクが高まります。これは、低栄養状態の方が急に食事を摂り始めることで、体内の電解質バランスが崩れ、様々な身体症状を引き起こす状態です。
そのため、NSTがリスクを評価し、その予防と早期発見に努めています。

〈カンファレンスの様子:多職種で情報を共有し、患者さんに最適な支援を検討しています〉
また、入院時のBMIが低い方、食事摂取量が少ない方、体重減少がみられる方などについては、スタッフからの依頼だけでなく、NSTメンバーがリスク評価を行い、対象となる患者さんを抽出して継続的にフォローしています。
NSTのチームメンバーは、医師・管理栄養士・薬剤師・看護師・臨床検査技師で構成されています。回診後のカンファレンスでは、それぞれの専門的な視点から意見を出し合い、患者さんに応じたサポートをチームで話し合っています。
烏山病院には、NST専門療法士の資格を持つ看護師が複数名在籍しており、栄養管理に関する専門知識を生かして活動しています。今後は、院内スタッフのNSTへの理解と関心を深められるよう、啓発活動にも取り組んでいきたいと考えています。
患者さん一人ひとりに適切な栄養管理を提供できるよう、今後も多職種で連携しながら活動を続けてまいります。
