Education教育・新人レポート

入職から半年が経ちました
入職から半年が経ちました

昭和大学江東豊洲病院 看護部教育担当者です。
4月に入職した新人看護職員も、入職して半年が過ぎました。
今回は、集合研修の様子と、新人看護職員Aさんのインタビューを掲載します。

6月の研修では、皮膚・排泄ケア認定看護師より「褥瘡予防」「創傷管理」についての講義を受けた後、除圧・ずれ防止・体位変換・介助グローブ・弾性ストッキングの着脱の演習をグループ毎に行いました。

写真は、ベッドアップをした際の体のズレを体験した様子です。見た目よりも、随分と背部や下肢にズレが生じ、服装にもしわが寄り、褥瘡発生のリスクが高まるだけでなく患者さんは大変不快に感じることを学びました。

8月の研修では、集中ケア認定看護師より人工呼吸器の講義を受けました。その後、人工呼吸器の実物を使って臨床工学技士から使用方法やアラーム等について説明を受けました。また、緊急時でも慌てず必要物品を持ってくることができるよう、全員が換気用マスクの組み立てを体験しました。自分が体験するだけでなく、他の新人看護職員の動きを何度も見ることで、より組み立てまでのイメージがしやすくなりました。

今回は、一般病棟で勤務している新人看護職員Aさんのインタビューをお届けします。

入職して約半年。日勤では、先輩のフォローを受けながら5~6人の患者さんを担当しています。夜勤業務も開始となりました。月3回程度の夜勤では、患者さんの担当はまだしていませんが、先輩から依頼された業務を行いながら昼間とはまた違う患者さんの様子を観察しています。

教育担当者「4月に入職したばかりの頃を振り返って、今の自分はいかがですか。」

Aさん  「はい。4月に入職した頃は、テキパキと動く先輩を見て、自分には出来そうにないなと思いました。でも、そのころに比べれば、最近は本当に少しずつですが成長していると思います。」

教育担当者「出来るようになった看護技術は何ですか。」

Aさん  「バイタルサイン、点滴投与、採血、静脈ルートの確保、シリンジポンプ・輸液ポンプの取り扱い、検査や手術の入室などです。」

教育担当者「大変だなと思うことはありますか。」

Aさん  「日勤で担当する患者さんの人数が増えてきました。自分に余裕がないので、多重業務になることもあり、それが大変かなと思います。」

教育担当者「どんなことに注意しながら業務していますか。」

Aさん  「言語的コミュニケーションが図れない患者さんもいらっしゃいますが、患者さんの気持ちを考えられる看護師を目指しています。」

教育担当者「休日は、どう過ごしていますか」

Aさん  「大きめのプロジェクターを買いました。それで、映画を見たりしています。写真を撮るのが趣味で、古いフィルムカメラを持って少し遠出します。そこで写真を撮ることが、とても気分転換になっています。」

先輩看護師のサポートを受けながら、少しずつ成長しているAさん。趣味の話をしている時のAさんは、とてもキラキラしていました。自分なりの気分転換も見つけ、社会人として、看護師として歩き始めている様子に、心からエールを送りたいと思いました。

入職して半年が経過し、新人看護職員は色々な壁にぶつかりながらも日々学び成長しています。疲れも出てくる時期です。体調に気を付けながら、日々の業務の中で少しずつでも看護職員になった喜びを感じてほしいと思います。