Voice密着!新人看護師1年の歩み

News
2018年 第28回「密着!新人看護師の1年間の歩み」~予薬の技術 演習 点滴静脈内注射~

今日は昭和大学藤が丘病院の静脈注射の研修にお邪魔しました。
採血の研修が5月半ばにあり、その後部署でプリセプターさんと練習してからようやく自立となりました。
いよいよ今日は静脈注射の研修です。

Y・Aさんの様子

グループに分かれた後、研修担当者のデモンストレーションの見学をします。
4人グループに1人の指導者が担当として付くので、じっくり説明を聞くことが出来ます。

必要物品の使用期限を1つ1つ確認。
医療材料はすべてに使用期限があります。使用前に必ず確認をします。

指示票と照らし合わせたあと、点滴ルートに生理食塩水を満たしてしていきます。
準備が整ったらいよいよ本番です。
静脈注射は時間がかかるため患者さんに負担がかからないよう、注意することがたくさんあります。

針を刺す緊張の瞬間。
手技の確認をされているので余計に緊張します。

K・Yさんの様子

必要物品の準備をしたら、ようやく練習を始めます。
実際に患者さんに使用する留置針を使いますが、まずはデモ用の腕に穿刺します。血管の位置、針先の向き、安全な環境なのか…確認することがたくさんあります。
デモ用の腕が少し固く、針を刺すのに苦心しています。
実際の血管はきちんと挿入できていればスッと入るよ、とアドバイスを受けます。

デモ用の血管には上手く留置することが出来ました。

いよいよ本番です。
新しい物品を準備し、新人さん同士実際に練習します。
研修担当者がその様子を評価します。
緊張しながら刺しましたが一回で上手に血管を捉える事が出来ました。

針を刺した後は点滴を繋いでから固定をしていきます。
点滴中刺入部に違和感がないか、痛みが無いか痺れがないか、注意事項を患者さんに説明します。

Yさんコメント

「採血は週に3回くらい実践しているので少しは慣れてきました。
静脈注射を行う場合、患者さんは1日中ずっと点滴をしていることもあります。
私の病棟では自ら訴えることが出来ない患者さんもいます。
そのぶん合併症の観察をきちんとしていくことが大切だと学びました」

Kさんコメント

「採血の時とは違って、長時間針を留置するので、患者さんにとってなるべく苦痛がなく体動に差し障りが無い場所、と考えると穿刺する位置を決めるのも緊張しました。
私は助産師なので今後陣痛室で静脈注射をする機会があると思います。陣痛中は急いで血管確保をしなければならない場面もあります。
患者さんにとって安全で迅速な対応が出来る様に、実践する時までたくさん復習したいです」

Yコメント

「入職から約半年が過ぎました。
第9回の記事で採血の研修についてお届けしたのですが、その時と比べて見ると、Yさん・Kさんの落ち着いた様子に驚きました。
その時は緊張し、おそるおそる行っているのが手に取る様にわかります。
今日は緊張してはいるでしょうが、落ち着いてゆとりのある表情です。
半年間大変だったこともあるかとは思いますが、こんなに成長している事が写真だけでわかることに驚きました。
あと半年、どんな姿を見せてくれるでしょうか?楽しみです。」