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「SHOWAで叶えるキャリアシリーズ第3弾」~母性看護専門看護師~

「SHOWAで叶えるキャリアシリーズ第3弾」は母性看護専門看護師を紹介します。
今回紹介するSさんは、昭和医科大学病院(東京都品川区)の総合周産期母子医療センターで勤務しています。

昭和医科大学病院は、都内6つの母体救命対応型周産期母子医療センターに認定されており、
ハイリスクの妊娠・分娩に高度な周産期医療を提供している病院です。

Q:助産師を目指したきっかけは?
A:終末期・家族看護に興味があり看護師を目指しました。
母性実習で家族を含めた関りを経験し、母子の生命を預かれる助産師に
なりたいと思いました。

Q:職歴を教えて下さい
A:卒業後は附属の大学病院で助産師として勤務しました。入職2年目に母体急変を経験し、何もできなかった無力感から他大学病院の救命救急センターに看護師として入職しました。数年働く中でもう一度助産師として働きたいと思い、昭和医科大学病院に入職し現在に至っています。

Q:当院に入職して良かったことは何ですか
A:多職種連携の中でも、特に医師とのコミュニケーションが活発だったことです。
周産期医療では、助産師として判断し行動する必要があり、医師の指示待ちではなく協働・連携が不可欠です。その点で当院は意見を言いやすい職場風土に満足しています。

Q:キャリア支援について教えて下さい
A:当院に入職したタイミングで、救命救急センターでの経験を活かし「産科救急体制」構築の中心メンバーとして関わる経験をさせていただきました。部署では主査としてチームリーダーをし、チームメンバーの育成に携わっていましたが、5年ほど経験したころ、自分の成長やキャリアについて考えるようになり上司に相談しました。上司からは、管理職をめざすのか、専門職を深めエキスパートを目指すのか様々なアドバイスをいただき、同じ部署で働く母性看護専門看護師の先輩の存在が、仕事をしていく中で目標となっていたことから、同じ道に進むことを決めました。

Q:部署の支援体制はいかがでしたか?
A:「やりたいと思った時がやるべきタイミングだね」と背中を押してくれ、周囲の応援もあって本当にありがたいと思いました。制度を利用し2年間休職し、大学院へ進学しました。

Q:専門看護師としての活動と今後の目標
A:ハイリスク妊産婦の管理を中心に、実践だけではなく現場で働く助産師の支援者となっていきたいと考えています。特に総合周産期母子医療センターの産婦人科領域に潜在する倫理的視点は多方面に散見されます。立場や状況を捉え、現場で働く助産師と共に意思決定支援につなげられるように注力していきたいと考えています。

Q専門看護師を目指す方へ
A:専門看護職の発揮する力が現場の中で生かされる場面を見るにつれ、自分自身も患者支援や同職種の支援者としても学び続けたいと感じるようになりました。患者さんの中心には生活があります。生活を捉え、支援を模索することは人の数だけ多様にあります。私自身も小さな一歩を踏み出したばかりです。是非一緒に考え、一緒に学び合える仲間が増えると嬉しいです。